瑠璃との曲作り


友達の一人が、瑠璃と私の曲作りのノウハウを
疑問に思ったようで
遺作の歌詞を変更を加えてはいけないのではないか?
などと疑問を投げかけてきたことがある


間違っても、天国から、
ノゥー!
と、私に向かってNGを出すことは
考えにくい・・・と思う


瑠璃の歌詞は、メロディーに乗せやすい
曲を付ける立場になってある程度まとめてある、ということもあるが
絵が浮かびやすいから
というのが一番の理由
そして、言葉選びも好きだ


瑠璃が自分で曲を付けた歌もあるが
ユニットをはじめてからは
冒頭のメロディーと、雰囲気、リズムなど
ほんの少しのTipsを打ち合わせただけで
後は私任せだった
そして、出来上がりをチェックしてもらうのだが
ダメ出しがでることは一切なかった
(私が私自身にダメ出しを出すことは、よくあるけども)
そして、私が付けたメロディーにプラスアルファして
二人でイメージを確認しあって
アレンジやコーラスを練って、完成させていた


歌詞で伝えたいことを間違えなければ
言い回しなどの変更が出ても
良くなるならば、問題ない


それくらい、信頼しあっていたから
最終的に二人でやってきたのだ
もめたことは一回もなかった
(これって珍しいかも
 女性グループでも、アレンジなどで
 つかみ合いのケンカに発展することは
 よくあること・・・アアオソロシヤ)
妥協でもなく
二人だと、広げていくことができた


瑠璃が亡くなってから
元バンドのメンバーと、思い出の場所へ出かけた
二人とも口々に
「才能があったのにね・・・」
と、彼女を惜しんでくれていた


体調を崩してバンドを休止するとき
彼女は私に言った
(まだ発病も何もわからないときだった)
「もうバンドはしない」
驚き戸惑う私に、さらに彼女は
「でも、曲作りはするから」
「Pacoは一人でバンド続けるから」
と、きっぱり言われた
その後、すっかりバンドから離れ、
音楽からも遠ざかっていたのが・・・


今でも、
天国から彼女は
私へメッセージを送ってくれていると感じる
だから、Wheel of Fortune は、ユニットなのだ