歌詞ノートから言葉を発信することにします

本当は棺と一緒に焼かれるかもしれなかった
私は葬祭場で
そのノートを私にください!
と、ひたすら祈っていた
願いは叶って
直前にいただけたノートが
今手元にある

現実の仕事の忙しさに追われるうちに
大好きな本も、趣味も、音楽も
あきらめました。
必要無いから。
働くところ、住むところ、命をつなぐに足る食べるものがあって
もう十分です。


たくさんの人が音を聴いてくださって
こちらのつたない文章を読んでくださるようになって
音を、言葉を生み出すことができないのは
どうしたものかと悩んだ時期もあったけど


瑠璃が最後に遺したノート
歌詞を作る、メロディーに乗せるという作業は
少し原文から変形させる必要があって
中身は私が自由に言葉を編み出すことは
暗黙に許されていた
いつもそうやって私たちは
音楽を二人で奏でた


彼女の作った詩を
目にしたら
詩にメロディーと伴奏がセットになって
つまり
音楽が頭の中に降りてくる
それを形にするのが作業だった
相応しい音を選び、間を繋げ
そうやって曲を作っていく作業でした


彼女のノートから、少しずつ
いつか形にできることを願いつつ
綴ります。
あなたの心に景色が見えたなら
音楽が流れたなら
幸いです。