もう半年以上前だっけ
職場の上司が異動になる際、みんなで好きな歌を持ち寄って
ベストアルバムを作りました。

私は悩んで
魂の約束(ロンド)を入れました。


当時体調が悪いのを隠しながら仕事していたのですが
いつもミジンコみたいなささやかなことでも褒め、私を認め
いいテンションで仕事をさせてくれる名人でした。

いつもニコニコ笑っていて、小バカにする人もいましたが、
優秀で心のできた人ほど、自分をバカに見せることが得策であることを知っているものです。


もうほとんどお会いする機会が無いことがわかっていて、
その曲をチョイスしました。
それくらい好きな上司でした。


気恥ずかしかったですけどねっ



一緒に仕事していた当初は色々言う人もいましたが、
去ってからその人の良さがよくわかったようですね。
そんなものです。


人の死による目の前からの消失も同じ。
生きている間にそれぞれご縁がある人の尊さに気付くことができたら
後悔はないし、素敵なことですよね。


最近ある人に「嫌いな人って誰ですか」と質問され

特にいないなぁ・・・

と、なってしまいました。


めちゃくちゃ好きか、普通に好きか
どうでもいい
それくらい大雑把です。


関わる一側面だけで、その人のすべてを判断できるほど
それぞれの人は安っぽい人生を送っているわけではないと思うのです。
それぞれに見えない苦労や悲しみ、個性を抱えて生きているわけですから、自分の主観で感じたことだけでその人のすべてを知ったわけではないですから。


それを理解してもらえるいい記事を、榎木鈴蘭さんがブログで書いてくださいました。

記事 『記憶』による『現実』からの脱却。



いい記事でしょ?


私はご縁のある人の良さをできるだけ見つめていたいです。
ハタから見て厳しく映ることでも、
見方が変わるとそれは「愛」だったりします。
それをいつもキャッチできる自分でありたいものです。



瑠璃の愛も、喪われた後に日々を重ねて実感し・・・

もともと多くを語る人ではなかったのですが、
亡くなった後も
ああ、あの時のこれはこういう意味だったのかな
などとその当時張られた伏線が
年月を経て新たな展開を見せる様を面白く、感慨深く
楽しんで生きております。

自分がいなくなった後もどれだけ私が寂しくなく生きていけるか
それを考えていてくれたんだな、と実感します。

ありがとう・・・。